こちら、本日滑川(なめりかわ)漁港に水揚げされたキトキト(新鮮)ほたるいか。約500キロ弱。

例年に比べるとまだまだ少ない水揚げですが、明日からどーーーんと獲れるはず。

水揚げの多い前日は、夕方から夜にかけて、沖合の方からカモメなどの海鳥の鳴き声が聞こえてきます。

地元の海沿いに住む人たちは昔から、この海鳥の声で「あっ、明日は大漁やぞ」とか、「明日はあかんちゃ」など、翌日の水揚げを予測しています。

私は滑川で生まれ、県外に進学するまでずっとこの街で暮らしていました。毎年、3月のほたるいかシーズンに入ると、明け方4時頃「ポンポンポン・・・」という漁船のエンジン音と海鳥の鳴き声を聞きながら、布団の中で「漁師さんはこんな時間から働いているんだ」と、子ども心に感じていました。

そんな自分が縁あって、ほたるいかやさんに嫁いで早18年。高校生の息子が最近、「3月はいったんに、夜中カモメの声せんね。今年不漁け??」と・・・・。普段、親の仕事に関心のなさそうな息子の中にも【滑川の浜の子】としてのDNAが受け継がれていることに、ちょっぴり誇らしく感じた春の朝でした。