いよいよ明日から師走。

ということでカネツル砂子商店では塩ぶりの仕込がはじまりました。

富山では冬になると、ぶりがよく獲れ、ぶり刺しや、ぶりしゃぶなど、家庭の食卓に新鮮なぶりが並ぶ、という贅沢な光景がみられます。また、夜半から早朝にかけ、急に天候が荒れ、雷が鳴り、ヒョウが降ると「わぁ。今年もブリ起こしの雷やね」という会話も聞かれます。

「ブリ起こし」というのは、夏の夕立時に聞く雷と違い、1発ずどおぉぉぉんんとおなかに響くような重低音が特長です。富山ではこの雷が鳴ると「寒ぶりの季節の始まり」とも言われ、ちょっとした冬に風物詩ともいえます。

しかし、富山でとれる寒ぶりは、あまり「塩ぶり」には向いていません。(お客様からのご要望がある時は富山の寒ぶりで、塩ぶりを作ることもありますが・・・)ですので、カネツルでは養殖の脂ののった養ぶりで「塩ぶり」を製造しております。

仕込をした後、1週間以上天井からつるし、寒風にさらします。
下から見るとこんな感じええ、完全ホラーです。余談ですが、我が家の子供たちは昔からいたずらをすると「ととさん(お魚)の所に、連れてくぞぉ」とビビらされてました。こうやって、腹の方は割りばしなどで固定して、しっかり乾燥させます。

仕込については、職人のこだわりがあるようなので、また今度。